Salt-n-sugar

アラフィフのつれづれ

ジーヴス鑑賞

先日お友だちから招待券をいただき、翻訳ミュージカル「ジーヴス」を観てきました。主演はウエンツ瑛士里見浩太朗サマ。
久しぶりの演劇鑑賞で、それも日比谷!と、浮足立ってしまいます。
お供はママリン。アニ父子は、テニスがあったし、まず興味ないだろうと、はなから誘いませんでした。
結局テニスは雨で中止で、二人で地下鉄博物館へ行ったそうです。
小学生になってから行くのは初で、今まで年齢制限でできなかった、大型の運転シミュレーターを体験でき、とても楽しかったそうです。

さて「ジーヴス」。どうやら英国発のコメディ小説が基であり、日本で翻訳されたのは05年と遅咲きですが、コミック化もされてるとか(読みたい)で一部盛り上がってるらしいです。

今回は、ミュージカル化というのがポイントで、作曲はA.L.ウェーバー。しかも若かりし頃(ジーザスの後、エビータの前!)の作品だそうで、私はそれを聞いて行く気が起こりました♪

主催はホリプロでした。ホリプロぉ〜?と思ったのは私だけでしょうか。しかし同じくホリプロ主催の舞台興行チラシが何枚も入っており、今は舞台もせっせとやっている事務所なんですね。不勉強ですみません。

とはいえ、メンツはやっぱりホリプロならではで、里見様を軸に、ウエンツ君始めアイドル系と、お笑い系で占められており、正直ミュージカルのレベルとしては、温かい目で見守ろうね、というムードでしたが。ユニットとしてもかなり小規模で、全部で10人ちょいで、お1人だけヅカ出身の方が気を吐いていらっしゃいましたが、アンサンブル全員で歌うシーンでようやく客席覆うぐらいの声量でございました。

時代設定はだいたいアガサクリスティの小説の時代あたりかなぁ。
田園地帯の別荘で若い男女たちが繰り広げる恋愛コメディ。

ウエンツ君=ジーヴスなのではなく、彼の役名はバーティーという英国紳士で、その彼に仕える万能執事の名が、ジーヴスなわけです。つまり、里見さん=ジーヴス。

バーティーは紳士といっても大金持ちってほどじゃない。ロンドンに邸宅を所有してる若き有閑ボーイ。髪はオールバックでツイードとかガウンとか。よく似合います。まあ七五三に見えなくもないけど。
女性はすとんとしたワンピースで、斜め帽子がアクセントな感じ。

まず、ウエンツ君。主役はまだちょっときついかなという印象でしたが、若く可愛らしく、一生懸命で好感がもてました。TVバラエティを主とするだけあって、間合いや動き、笑いを取るのが上手で、普通のコメディの舞台なら十分いけると思います。

他は、モームス出身の高橋愛ちゃんが出ていまして、なかなか華があって良かったです。
セリフ回しが意外と良くて、アイドル出身に甘えず、きちんと舞台の勉強してきてるんだな、と好感持てました。
本人がすごく楽しんでやってる様子で、舞台好きなのかな〜と嬉しかった。

里見さんは、最初から歌う場面が、極少になってて、それでちょうどよかったです。
もう出て話すだけで、「『リーガル・ハイ』の服部さんだ〜」って、場内盛り上がるし(台詞回しとか完全に同じ)。

舞台は休憩入れて三時間半の長丁場で、里見さんは出番やや少なめとはいえ、かなりのセリフ量。よくこなしたなぁと感心しました。翻訳ものとはいえ恋愛コメディなわけだし、もう少しコンパクトにしてもよかったのじゃないかな。

お笑い組は、なだぎ武エハラマサヒロつぶやきシローなだぎ武は、元々海外ドラマな芸風だから、翻訳舞台も向いてた。でもテレビで見るより細くて〜もっともっとガッシリしてるのかと思ってたので意外。

観客としても、もう少し事前勉強というか、登場人物や舞台設定になじみを持ってから見れば良かったのかもしれない。二日前に決まった話とはいえ、コミックを急いで読んでおくぐらいの時間はあったし。
えーとこういう時代背景なのね、ああ、そういう階級の人たちか、とセリフから探りつつ見てたので、ようやっと全体像をつかめてストーリーを楽しめるようになれたのが中盤だったのは反省です。

あーでも楽しかった。お芝居の生の迫力、舞台と観客、一体になって盛り上がろうっていう雰囲気、やっぱり好きでたまりません。