Salt-n-sugar

アラフィフのつれづれ

映画感想

前回、Amazonプライム会員になったら見られる映画のラインナップがすごいと書いていたのですが、先日、映画を二本見終えました。それも通勤時間を使って。
今まで、huluなどのストリーミングアプリ会員になり、映画やドラマを見てきましたが、こういった高画質を要す動画を見ると、2時間弱で0.6ギガほど消費してしまうので、携帯会社の「三日で1ギガ制限」にしょっちゅう引っかかり、困っていました。ところが、Amazonプライムなら作品にもよりますが、端末にダウンロードしてオフライン再生ができるので、まったく通信帯を消費せずに鑑賞できるようになったのです。画期的♪

そして、帯域の心配から解放され、初めて見た映画が「her/世界でひとつの彼女」「世界にひとつのプレイブック」です。
タイトルは、どっちがどっちをパクったのかわかりませんが、後者は「プレイブック」というキーワードが、中身とぜんぜん関係ないことをここに記しておきます。(たとえあっても日本語翻訳では不明)

「her」では近未来、OSと恋に落ちる男を、「プレイブック」では、「ハンガー・ゲーム」でスターに躍り出たジェニファーローレンスを、それぞれ見たくてかねてより気になっていた作品でした。ダウンロード後もしばらく経ってから、ようやく見ることができました。(このへんも期限を気にせず見られるのがよい)

最近、年を取ってか、映画をじっくり見る耐性がなくなってきたようで、伏線が長かったり、展開がゆっくりなもの、あと、暴力的なシーンがあるものは途中で我慢できず投げ出すことも多くなりました。でも、今回は他にすることもない通勤時間。伏線に耐え、ラストの醍醐味まで堪能することができたのです。買い換えたiPhone6Sで、画角もアップ。素晴らしい。

そしてこの二作。どちらも大変良くて、甲乙つけがたかったです。
もし未見でしたら、自信をもっておすすめします。SF好きなら「her」、ハートウォーミング好きなら「プレイブック」でしょうか。

まず先に見たのは「世界にひとつのプレイブック」です。

精神病院に入っていた主人公。退院後、妻との復縁を願うも、接近禁止令のため対面もできず悩んでいたとき、同じく心に傷を負った女性と出会い、親交を深めることになります。
序盤が、かなり淡々としてるうえ、主人公が暴れるシーンとかあってしんどかったのですが、ジェニファー登場とともに、どんどん面白くなって、一気に最後まで見られます。観終わると良さがじーんと来たので、家でも伏線を確認しながら再び鑑賞しました。

私のツボは、

  • アメフト会場で再会した先生の顔面ジェニファーの説教に素直になるデニー
  • ダンスの素人くささを帳消しにするジェニファーの揺れる乳

以上です。欧米的な通称は、JLAWだそうですが、世代的にジェイローだとロペス姉さんが浮かんでしまうので(JLOジェイローとJLAWジェイラウかな…区別して発音なんてできないっ)、ジェニファーにしときます。

次は「her/世界でひとつの彼女」。主演は、ホアキン・フェニックス

私のイメージは「グラディエーター」のキレた暴君と、「ウォーク・ザ・ライン」のダメ男でしたが、今回は癒しの文系メガネ男で、すごい変えてくるな〜と感心しました。
こういう穏やかなタイプが主人公だと、安心して見られます。

そして、OSの声役で、本当に声のみ出演のスカジョが最高の仕事をしてます。あの官能的なハスキーボイスは、この映画のためだったのかと思うほどバッチリでした。

人工知能型OSに恋するという設定は、囲碁で人間に勝利する人工知能が登場し、siriや、OK!グーグル氏はもとより、スマホゲームの彼女アプリや彼氏アプリなどが乱立する現代では、荒唐無稽どころか、自分の存命中に十分現実となる気がしてなりません。

ああ、私も超絶賢い頭脳で、スマートで、私のこと全部わかってくれるOS君と親密トークしてみたい!

当然、主人公もハートをわしづかみされて、OSとの関係にのめり込んでいくわけです。そして、それを突き詰めていった究極のラストが良かったなぁ。余韻が最高と思います。

また、「〜プレイブック」は、現代の街ロケでしたが、こちらは緻密に作りこんだ近未来設定となっており、主人公の職場や、自宅のセットがとてもおしゃれで、美術も優れていたと思います。音楽だって、OSが自ら「二人の今の雰囲気に合わせてみたの」って作った曲を流してくれたりするんですよ〜これがまあ本当にステキで、サントラでじっくり聴いてみたくなります。

中で、「魔法にかけられて」で可愛いけどKYなお姫さま役だったエイミーアダムズが出てくるんですけど、今回すごいヨレヨレで(まあ同じコンドミニアムに住んでる友人役なので、リラックスした場面が多く仕方ないのもあるけども)、お姫様のときは可愛かったのにな、とちょっと残念な気持ちになりました。
だって、元妻役はルーニーマーラというドえらい美女で、こっちは終始美麗に撮影されているんですよ(回想シーンの雰囲気もとてもよかった)。元妻役の美人度はとっても大事ですよね。それで、エイミーだけが、ブリジットジョーンズか佐藤仁美か、って状態なもので、うーん、やっぱりあれは気の毒だったわ。

私のツボは、?近未来なインテリアがめちゃステキ?OSとの会話は、補聴器みたいなイヤホンで起動してるけど、傍から見ると「完全にひとりごと」。でも街中みんなが「ひとりごと」でうろうろしてて、それが普通な世の中になってる?テーマが「人工知能の覚醒」なSFが走馬灯のように駆け巡る。?なにげに12禁、子供に注意!以上です。