Salt-n-sugar

アラフィフのつれづれ

しつけ

8月で四歳になる息子。三歳時代も後半戦です。最近は、私達に怒ることが増えました。

  • テレビをもっと見たかったのに、消された。
  • 野菜を食べなさいと言われた。
  • 残しちゃだめと言われた。

などが主で、叱ると素直に聞くパターンと、納得できず反抗するパターン6:4ぐらいですが、
興味深いのが、彼が私達に対して注意したことを「いいえ(息子)ちゃん、それは間違ってます」と言ったとき、ものすごく傷つき怒る、まさに「激昂する」ことです。

まさにその事例があった日のこと。
我が家の夕飯どき、保育園で言われてるのか
「ごはん中におしゃべりしないの。誰ですか〜しゃべってるのは。いーけないんだ、お話したら!」と言うので、
「モグモグしたまま話すのはだめだけど、食事中におしゃべりするのは楽しいしべつに悪くないでしょ」と言ったら、
かなり・相当・深刻にショックを受けたようで、顔を大きく歪ませ、そして泣き出しました。

こういうときの説得は実に難しくて、こちらの理屈を言ってもまず聴かない。なぜなら保育園でそう習ってるから。
そもそも、保育園の食事時間という状況で先生たちがそう言ってる(であろう)理由はきっと、ふざけて立ち上がったり、遊んだりする子を諌めるためであって、家庭での食事とは違うと思うんですけど、その理屈が彼に通用しません。

きっと、彼の思考回路は「お母さんたちは間違ってる。屁理屈を言ってる。なのに僕を反対に責めてくる」となっていて、自分の正しさをわかってもらえない悔しさと悲しさでいっぱいの様子でした。

そしてさらに、これも保育園で実際、彼自身や周りがやってる行動なんだろうけど、近くに寄ってきて「お母さんずるい!もうだめ!ばつ!」と言って、パシっと叩かれました。
(三歳児の張り手は別に痛くないけれど、非常に悲しい気持ちになります。基本我が家では彼に手を上げてません)
これはまさに「キレる子」の前兆なんでしょうか。

自分がこんな小さい子供の頃に、親に手なんて上げた覚えないですけど、今の彼の環境は、私の頃としつけ方も環境も違うから比較にならない。
幼稚園vs保育園、専業主婦の母親vs共働きの親、昭和の田舎vs平成の都会。

彼なりに保育園で懸命に守ってるルールを、たやすく否定されることに腹が立つのもわからないではありません。
矛盾してると言われればそうかも。

あと最近、息子とパパとの関係がうまくいかないときが多くて、彼がパパのあら探しをしてあれこれ注意しようとしたり、責めたりするんです。

それで、パパの方も適当にあしらうことをせず力任せに反論したりするので(大人げないよな)、
その理屈が理解できないときは激しい争いになるんです。どっちもお兄さんぶりたがるのが原因・・・。

で、そういうBADなムードで食事が始まって、私としては「まあおいしいものでも食べて和んでよ」と思うじゃないですか?

で、彼と私も平日はあまり話す時間もないので、ここぞとばかり、会社のこと家のことなど会話し始めるわけです。
そこで、彼の「おしゃべりしないの!」が始まると・・・・。
ほんとにどうしたらいいんだろって思います。

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翌日、担任の先生に相談すると、「ああ、確かにおしゃべり止めて食べなさい、と言ってます。
お母さんのご想像のとおり、おしゃべりに夢中になって食事が進まない子に向けての言葉です。
食事時間にリミットもあるので。
でも、息子君がそういう誤解をしてるなら、今後はおうちでは違うよという話を取り入れて行くようにしますよ。」と言われました。
そういえば、自分の小学校時代、給食時間はどうだっただろう。簡単に思い出せそうなのに、ぼんやりした絵しか浮かびません。
「私語をしないで静かに食べましょう」と言われたような記憶もあるし、楽しくしゃべりながら、牛乳を噴出しそうになりながらワイワイ食べていた記憶もある。
そういえば、小学校の厳しい先生のクラスのときは、配膳から「いただきます」を言うまでの間ぐらいは私語禁止だったかもしれない。でもそれすらおぼろげです。

その場その場では当然のように守ってきたルールも、時が過ぎ環境が変わればすっかり忘れてしまう。
今の自分はイイ大人になって、食事どきのルールなんてたいがい体に沁み込んでるつもりで、ルールを守るという意識すらなくなっている。
なので、彼にこの「食事時おしゃべりしていい場合とだめな場合」の理屈を伝える術が思いつかない。

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そして、その翌日はタイムリーなことに園の給食試食会があって、親子三人で参加したのですが、案の定、仲良しと合流した息子は、興奮し、騒ぎ、しゃべって、なかなか落ち着いて食べることができませんでした。親がいるせいか「これ嫌いだから食べない」と甘えたりもします。
「おしゃべり禁止」と言うのも当然・・・と思える状態でした。

先生によれば、普段の給食での彼は、前半騒ぎ、周りが食べ終えると慌てて食べ始め完食、という態度だそうです。

一方家庭では、好きなものから順に食べ、嫌いなものはこねくり回し、大人の会話に口を挟み、結局先に私達が食べ終えてしまい、「早く食べなさい」と言われると「だってこれ嫌いなんだもん」と口答え。
宥めすかして食べることもあれば、結局イヤだと突っぱねることもあり、その内、時間的な制限や親の忍耐の都合で切り上げ、終わるという感じです。
「ちゃんと食べ進んでいれば、おしゃべりしてもいいんだよ」「野菜嫌いや食べ残しのほうがよくないよ」ということを伝えたいのだけどやっぱり難しい。体罰・お仕置きも時には必要じゃないのか?と思う今日この頃なのでした。