中田伝説

In His Times 中田英寿という時代

中田さんは、私が顔だけでそのあらましを認識できる数少ない（元）サッカー選手であり、かつその特異なエピソードの数々に興味を惹かれていたので、彼の現役時代を総括してるというこの本を読んでみました。著者は女性ですが、スポーツ新聞の記者として、デビュー当時から中田と親しかったそうで、時系列で紹介されるインタビュー記事を読んでいくだけで、彼の境遇、心境を理解できたような気になれました。
まあ、要するに、トップに立つというのは目標にするうちが華で、いったんなってしまえばいろいろな苦労がある、という話ですね。９８Ｗカップを懐かしんでる様子がたびたび出るんですが、生意気な下っ端として可愛がってもらい、支えてもらってたときが、もっとも彼本来のプレーをできていた、というのはきっと本当なんだろうな、と思いました。
サッカーファンがわいわい言う中身の一端を知ることができて、スポーツ音痴やや返上？あと、年上っちゅうものはやっぱり、活きのいい、素直で元気溌剌な年下が好きなんだよね。実際自分もそうですから。