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アラフィフのつれづれ

ザ・ポリティシャン The Politician (Netflix)

9月中旬、息子が見たい某番組があるという理由で、Netflix1か月無料キャンペーンに仮加入しました。

最近の渋~いAmazonプライムとは打って変わって、圧倒的に豊富なコンテンツですよ。息子の目的はすぐ果たしたというのに、その後も私だけいろいろ観るように。

なかでも、「glee」で有名な、売れっ子P、ライアン・マーフィーが手掛ける「ザ・ポリティシャン」(#ThePolitician)なんてものが、ちょうど解禁で。まんまと見ましたよ。

日本で話題になる要素はあまりない作品でしょうが、個人的にはツボでした。

ハイスクールの生徒会長選がテーマなのですが(gleeでもブリトニーとカートが戦ったりしてたな)。
主人公は、ゲイのジューズ。ルックスほぼブレインの歌うま男子で、ライアンの好み全開で作ってるのが見え見えです。
1話でさっそく歌うのですが、これgleeでも使われた楽曲でした。

そして、最近流行の豪華セレブライフ描写が特徴のドラマでもあります。まあ、私が好んでそーゆーのを見てるだけかもしれません(this is us然り、Big Little Lie然り)。インテリアは、ゴシップガール級に華やかです。

他、gleeファイナルに出てきた双子のマディソン出てるし(ロングぼさぼさの参謀女子役)、ボヘミアン・ラプソディでブレイクしたまつ毛美人、ルーシー・ボイントンも、メインキャストで超嬉しい。あと、グゥイネス.Pは好きじゃないけど、わき役なので問題なし。ちなみに恋人はナブラチロワ

ライアンと言えば、「変人さんいらっしゃい!!」な作風も相変わらずで、バービー彼氏のケンのような美形でおバカな双子とか、孫をがん患者に装って、ADA特典を使い倒す祖母とか、まあ、どの登場人物も全員、どこかトッピではあります。だからこそ面白いんだけど。

3話まで進みましたが、MADMENの奥様だったジャニュアリー・ジョーンズも、ボイントン嬢の母として出演。(最強に美しい白人母娘…)。

配信なので、既にシーズン全話みられる状態ではありますが、無料キャンペーン内に全話観終わって、退会手続きまで進む強い意志を保てるか、若干心配です。

さて、タイトルのポリティシャン、政治家、です。生徒会長選ながら、こういった露骨な学内政治をやるのは、ひとえに「大学進学」の推薦を勝ち取るため、というアメリカのハイスクールらしい側面があるわけです。

主人公ペイトンは、ハーバード大にあと一歩、という状況で、だからこそ生徒会長の座が欲しい。
glee」のレイチェルやカートも、似たような魂胆で、生徒会長選に出てました。

「ゴシップ・ガール」では、セレブの頂点にいるセリーナやブレアですら、進学のために様々な政治的な行動をとっていました。彼女たちの場合、政治力=将来の親頼みでないセレブ力に直結するので、かなり必死。

今、日本の大学入試制度は転換期で、20年度から新制度が施行されるところですが、日本もいずれは、学力だけでない、こういう政治力=「公に奉仕する精神」や、「リーダーシップ」、「ディベート力」を中核とした試験に変化していくのかなという予感がします。

センターに相当する新試験は、マークシート方式から一部記述式に変わり、英語では、民間試験の点数を合格条件にできるようになったり、課外活動での活躍調査が入ったりしてくるようです。

今になって、ベネッセと文科省の関係はグレーだとか、記述の採点の公平性が担保出来ないとか、ざわざわしていますが、
現状の「学力」という指標だけでは、国力が下がる一方だったから、もっと「問題解決力」とかそういった外向きの能力に光をあてていきたいと、という方向性自体は、間違ってないんじゃないかな~と個人的に思ってます。