Salt-n-sugar

アラフィフのつれづれ

19夏ドラマ

今年は、受験生の息子を抱えた夏なので、机に向かう人の横でテレビに耽ることは控えている状況です。彼が塾で不在の時や、通勤が娯楽タイムではあるのですが、近ごろ老眼が進み、小さい画面や長時間の視聴がしんどくなっています。

とっても面白いドラマなら頑張るのだけど、正直、今期のドラマ初回はどれもいまいちで、最後まで見れず。Heaven/石原さとみ 偽装不倫/杏 監察医朝顔/上野樹里。「凪のお暇」黒木華も気になったけど、まあいいかという感じ。

やっぱり年齢とともに「好きな女優さん」というキーだけでは難しくなってきた。

「好きな女優さん」プラス「いい脚本」プラス「いい演出」「いいロケ」「いいセット」「いい音楽」なんですよ。つくづくドラマ(演劇)って総合芸術だなって思います。

そんな寂しい心を埋めるのは、「this is us」のシーズン2でした。先日、ついにジャックの死因を描く回がありました。登場人物の行動が堂々巡りなとことか、イラっとするポイントはあるんですが、やっぱり全体にハイレベルなわけです。

あとは、プライムに早く「big little lies」のシーズン2来ないかな、とか、「GOT」の後半来ないかな、とか念じてるんですがね。最近やる気がないのか、あまりよいコンテンツがない印象です。新海誠特集~とか言われても、ビタイチ心が動きません。

そういえば、先日「未来のミライ」を地上波でやってたんでちらっと見たのですが、まあびっくりするぐらいの出来でしたね。映画館に見に行った皆さん、ほんとにお気の毒でなりません。

4歳ってねぇ、トトロのメイちゃんと同じ歳なわけですよ。日常会話はまあできるようになってますけど、それでもまだ身の回りの小さな世界に限られていて、4歳の知能というか理解力というものは、まだまだ相当たどたどしいレベルなんですよ。それゆえ、癇癪を起こし、わがままを言う。無鉄砲な行動をする。それが当たり前だからこそ、いとけなく、世話のしがいあるわけですけども。逆に、弟妹や親との関係性についてのほうが、意外と深い考察に基づく行動があったりするわけです。

メイちゃんとメイちゃんを取り巻く人々の一連の描写には、そういうことが本当につぶさに出ているので、見ていて「懐かしさ」とリアリティをひしひしと感じられ、何度見てもいいなぁと思える作品になっているのですが。

細田監督は、制作当時、ご自分のお子さんたちがまさに乳幼児だったそうで、観客もそのリアルな描写と活劇譚に大いに期待したことと思います。

 

背景やCG、枝葉はよかったです。でもやっぱり根幹となるストーリー、キャラクターが練れてないのなら、先達の手法に乗っとり、いくらでも延期して、きちんと佳いものにしてほしかったと思います。